投資をしないリスク
株式投資には倒産リスクがあるから投資しないと言う人がいますが、もし、株式会社にお勤めなら、その会社もまた倒産リスクがあるということを理解しておかなければなりません。
勤め先が倒産したという友達や後輩を見てきました。
倒産まで至らなくても、リストラされるリスクも大きいです。
勤め先が倒産したり、リストラされるというのは、生活に直結しますから、金銭的にも精神的にもダメージを受けます。
会社都合の場合は、すぐに失業保険が出ますので、影響はしばらく出ませんが、就職が厳しい年齢の場合、深刻な問題です。
幸い、知り合いは就職できたので、良かったですが、それは、30代だったことや、景気が良かったこと、技能を持っていたことがあったからです。
必ずしも就職ができる保証はありません。
就職が厳しい世代においては、ご家族がいることも多く、出費も多いため、家族にも影響が出ます。
介護などで離職しなければならない可能性もあります。
つまり、60歳までに亡くなってしまうリスクや長期入院するリスクより、職を失うリスクや働けなくなるリスクのほうが遥かに大きいということに気がつくべきです。
保険を最小限にしておく理由もここにあります。
生命保険や医療保険は、亡くなったり、病気をして入院したりするリスクには対応しているが、健康なうちに収入がなくなるリスクには対応していないということです。
つまり、給与収入の他に収入を得る方法を他に作っておかないと、何かあった場合、行き詰まる可能性が高いのです。
貯金は、収入を生み出しませんから、いつか、底をつきます。
他に収入を得る主な方法としては、
①労働
②投資
となります。
今回は、自分が働けなくなったら・・・という想定ですので、①はナシです。
となると、②となります。
投資については、こちらの「お金持ちになるお金を使う順序」も参考になると思います。
投資においても、株式投資からビジネスまでざまざまです。
知識がないのに不動産投資はおすすめできませんし、実際のところ、何が良いのかは、人それぞれです。
投資には勉強が必要です。
しかし、投資をしていないというのは、リスクを取っていないようで、実は、それもリスクなのです。
投資の必要性
最低どのくらいで生活ができるでしょうか?
次に年間どのくらいあれば、生活できるでしょうか?
20万円で生活できるのであれば、年間で240万円です。
4800万円あると、5%の配当金で240万円ですので、資産が減らなくなります。
しかし、4800万円は大きいですね。
普通に貯金していたのでは、貯められる金額ではありません。
今のところ、年金が65歳でもらえます。
50歳で会社を辞めて収入がなかったとすると15年間ありますから、
15年×240万円/年 = 3600万円 が必要です。
それでも、大きな金額です。
しかし、3600万円を使ってしまい、65歳になって、資産が0になっても困りますね。
なぜかというと、65歳になって、年金がたくさんもらえると思ったら大間違いですよ。
国民年金だけなら、滞納無く40年間払っても、年間の給付額は約80万円です。
年間ですよ。月に直したら、6万円ちょっとです。
年収にもよりますが、国民年金+厚生年金でも、年間180万円くらいではないでしょうか。
月に15万円くらいのお金がもらえることになります。
月20万円かかるのであれば、月15万円の給付では足りませんね。
それにしても、少ないですね。。。
5万円足りないので、年間では60万円足りません。平均年齢からすると、あと20年は生きたとして、65歳から1200万円必要です。
そもそも、私達が65歳なったときに、ちゃんと年金がもらえるのでしょうか?
そのために、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が、私達の年金を運用していますが、投資され、資産運用されているということを知ってますか?
日本株、日本債券、外国株、外国債券に投資しています。
投資に失敗すれば、将来、年金が目減りする可能性があります。
すでに、投資が、切っても切り離せない状況になっているのです。
つまり、資産を増やすためにも、また、資産を減らさないためにも、投資ということが必要ということなのです。
投資のことを考えていかなければなりません。
まずは、投資のことを考える時間を作りましょう。
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